動物虐待と凶悪犯罪の関連性


動物虐待と凶悪犯罪者との間に強い関連性があることは以前から犯罪学者に指摘されてきた。そのことに関連した記事をいくつか紹介する。


First They Tortured Animals, Then They Turned to Humans

(彼らはまず動物を拷問し、そして人間に向かった)

2018/1/3 A&Eテレビドットコムより引用(原文英語)
https://www.aetv.com/real-crime/first-they-tortured-animals-then-they-turned-to-humans

ジェフリー・ダーマー。テッド・バンディ。デビッド・バーコウィッツ。何十人もの無実の人々を殺害すること以外に、これらの男たちと他の連続殺人犯たちにはかなりの割合で共通点がある。怒りを人間に向ける数年前に、彼らは動物で練習したのだ。

FBIによると、動物虐待は対人暴力、つまり人間対人間の暴力と高度な相関関係にある。連続殺人犯は幼いころから小動物を拷問したり殺したりすることが多く、児童虐待やDVをする男性は、家庭用ペットにも同じように非常に頻繁に害を及ぼす。「もし動物に害を与えている者がいれば、その連中は人間にも害を与えている可能性がかなり高い。」と、2016年のインタビューで、全国保安官協会のジョン・トンプソン副理事長は語った。

 

A&Eのリアルクライム(このページの、犯罪関連特集記事のシリーズ名)は、テネシー大学チャタヌーガ校の刑事司法担当准教授クリス・ヘンスリー博士と、なぜこれら2つの行動が関連しているのか、それについて何ができるのか、に関する洞察について語った。

 

なぜ最初に動物を傷つけるのですか?
動物に害を与える人々は、自分たちより弱いと考える者を追い求めます。多くの連続殺人犯たちは、両親や愛する人からの拒絶感を抱きます。拒絶を感じたり、本当に拒絶されたりします。彼らを自分たちを拒絶した人を追いかけるのではなく、より弱い存在から始めていきます、そしてそれが動物であることが多いのです。これは支配力の問題です。

 

どの段階で人間に向かうのですか?
「卒業」仮説を示唆する研究もいくつかあります。それは、殺人犯たちは動物から始まり、後に人間に移行するというものです。そしてそれは、彼らより弱いと感じる人が多いのです。例えば、売春婦やヒッチハイカーや高齢者です。

動物虐待と人間に対する虐待が同時に始まると考える人々もいます。それは「一般逸脱理論」と呼ばれています。私はそれが真ん中のどこかにあると思う、両方の理論の組み合わせ(これはヘンスリー助教授の私見か?)。

 

(人間に対する暴力は)動物虐待とどのように共通していますか?前兆は何ですか?
1980年以降のほとんどの研究は、幼少期の動物虐待と大人の対人暴力との関連性を示しています。また、動物虐待は児童虐待や高齢者虐待と同時発生する可能性があることも、我々は認識しています。動物虐待は、DVにおける状況と非常に共通しています、特に被害者所有の動物の場合は。

私たちは、虐待している人を殺すだけでなく、帰ってからペットを同様に殺すようなDVをやっている人間に関する、複数の事件も見てきました。ペットを殺す理由は、ペットは犠牲者の延長だからだと思います。

 

動物を守るため、州や法執行官が他に何をしていますか?
テネシー州は、なんと情報データベースを持つ最初の州になりました。あなたはオンラインで、州内の誰が動物虐待で有罪判決を受けたか見ることができます。性犯罪者登録と似ています。残虐性の程度に応じて、その人は動物を所有することができなくなります。テネシー州が現在データベースを持っている唯一の州ですが、FBIも同様にデータベースの開発を検討していることを知っています。

狩猟を除いて、あらゆる形の動物虐待は容認できないものであるべきと言う必要があります。あなたの子供が動物虐待をしているところを見たら、それは前兆であり、何か手を打たなければならない。その子を閉じ込めることとリハビリとを対置して注視することが本当に重要です。


FBIが動物虐待を殺人・レイプ・強盗と同カテゴリに追加

2016/2/27 New York Postより引用(原文英語)

https://nypost.com/2016/02/27/fbi-will-start-tracking-cases-of-animal-cruelty-will-it-catch-the-next-serial-killer/

 殺人、レイプ、強盗、加重暴行の年間件数に加えて、FBIは先月、追跡していく予定の新たなカテゴリーを追加した、それは動物虐待である。

 長年にわたって、犯罪学者は、動物虐待と対人暴力との関連性を認識してきた。「卒業効果」というものがあるようだ。問題を抱えた若者が家族のペットや他の動物を拷問することでリハーサルをし、その後で人を傷つけるというものだ。

 動物虐待犯は、対人暴力行為(例えば、暴行やレイプ)を5倍、強盗や器物損壊などの財産犯を4倍、薬物犯罪を3倍、通常より行う可能性が高い

  NIBRS(全国事件報告システム)に関連するいくつかの問題があるにも関わらず、FBIの年次報告書で、動物虐待を深刻な重大犯罪の中に含める決定は、賞賛されるべきだ。動物に対する犯罪を報告することによって、法執行機関と国民は、動物虐待を減らす努力の重要性を確実に認識することになる。


動物虐待愛好者は道徳性が欠如・被害者(動物)への共感が薄く、歯止めとなる要素が欠落すると犯罪に走る確率が高い

動物虐待 - Wikipediaより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%99%90%E5%BE%85

 未成年者、特に幼い児童の多くでは、故意にせよ偶発的なものにせよ、一定の動物虐待行為(昆虫を含む)が見られるが、一般ではそれらは年齢を上るにつれて終息する傾向が顕著である。しかし一部には20代を過ぎても動物虐待傾向が終息しない・むしろ増大するケースもあり、これらのケースでは動物虐待を行わない人に比べ、暴力事件で4倍、薬物乱用やその他の反社会的行動で3倍もの虞犯性(犯罪を起こしやすい傾向)が見られる とされる。 

 特に動物虐待を愛好する向きには、規範意識や道徳性の欠如・被害者(動物にせよ、人にせよ)への同情心(共感)が薄い傾向が見られる事もあり、一般では歯止めとなりうる何等かの要素が欠落した結果、動物虐待者と犯罪者との間に、一定の関連・類似性が生まれると見られている。 

 また中には、傷付けられ苦しむ動物に性的興奮を覚えるという特殊な性癖があるという報告もあり、こちらはより大きい性的興奮を求めて、快楽殺人者化する事が危惧されるなど、性格・傾向面で問題性を指摘する向きもある。このため特に同種殺人の発生率が高く、またこれを事前に抑止する事に熱心な米国では、特に動物虐待行為に関して、多大な罰則を設ける州も存在している。